KPIで怒れる非正規増加

 みなさんは、KPIを御存じでしょうか?

 

 KPIとはKey Performance Indicatorの略称で、日本語では「重要業績評価指標」と言われています。企業が目標を達成するためには、KPIを設定することが非常に重要といわれています。KPIのメリットは共通の指標が用いられることで社員の意思統一が図りやすくなることです。KPIを適切に導入し活用することで社員のモチベーションが向上し、結果として会社全体のパフォーマンスを上げられるのであれば、成功と言えると思います。

 

 派遣先の企業もこれを導入しました。しかし、使い方を間違えたと思います。派遣先は工場です。ベテランのパート作業員が低賃金で製品を組みたてているような工場です。朝礼や昼礼の時間に

 

上長:「TRIRとは何か?」
パート:「Total Recordable Injury Rate の略で20万労働時間当たりの不休災害を含めた労働災害件数をもって、労働災害の発生頻度を表す指標です。」

 

上長:「CPMって何?」
パート:「Complaint Per Millionのことです。百万個製品辺りの苦情件数を表します」

 

とか、こんなテストを口頭でします。会社としては全員正解を目指し頑張っていくようです。この取り組みに抗議にいったパート作業員は、工場長に2回ほど呼び出され面談をされたそうです。自分の上司は、「会社からお金を貰っている以上会社の方針に従わなければなりません。文句をいっても評価が下がるだけなので、あきらめて覚えてください」とのことです。文句をいく時間が無駄というスタンスが伝わってきましたが、勉強する分給料を上げてくれたらパート作業員も文句なかったんじゃないかな?と思いました。不満を言うのは確かにリスクがあるかもしれない、だけど彼女たちの行動で「製品の生産の要である作業員の欲求は会社にとって優先度が低い」ということがわかりました。

 

ちなみに自分の所属する課では、アシスタントマネージャー自らミーティングの時間を設け問題の不正解者を名指しで公表したそうです。自分は振られた仕事の都合で当日参加していんでしたが、不正解が多かった女性社員はミーティングが終わってからムッとなっていました。課長はこうやって嫌な思いをさせることで、次回行われるテストで全員に満点を取らせたいと考えているようです。彼は日頃から部下を脅したりする“資質”を備えているのでいまに始まったことではありませんw

 

生産性を上げたり労災件数を減らす目的で全員がKPIの問題全正解を目標にしているようですが、大いに疑問を感じます。

 

むしろ抜き打ちでテストしてくる社員と答えさせられる社員の作業時間が削られていくので、生産ノルマが達成できずまたそのプレッシャーにより労働災害件数が上がる気がします(´・ω・`)

 

 

 

 

【後日談】派遣会社に報告

 「ノルマ達成のためにプレッシャーを与えたため作業員がテンパりながら急ぎ仕事をした結果、2件ほど労災事故を起こしたのに。KPIテスト実施するといった生産性のないイベントを増やす会社だな」と思ったので、面談に来ていた派遣会社の営業さんに報告しました。その結果、昼礼で行う「KPIクイズ」の回答者としてあからさまにスキップされることになりました。

 

これはこれで寂しいような気がしないでもないな(´・ω・`)

 

 

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